
「夜の撮影や暗いシーンなどシャッタースピードが遅くなる時、ズームや望遠レンズで撮影する時に大敵になるのが“手ぶれ”です。
私たちは、独自に開発・設計を行った超音波式による(SWD=Supersonic Wave Drive)アクチュエータを手ぶれ補正機構に使った“ボディー内手ぶれ補正(IS=Image Stabilization)”をE-510に搭載しました。
じつは、私たちが目指したのは単なる手ぶれの補正だけではなかったのです。
フラッシュを発光させなくても“手ぶれ”の不安にわずらわされることなく長時間の露光を可能にするという、撮影領域の拡大でもあったのです。」 と小林一也は語りはじめた。
「その実現に、私たちは基礎研究からスタートしました。
まず、“手ぶれ”とはいったい何なのかを解析することからはじめました。
航空機用の高精度ジャイロをカメラに搭載し、カメラ撮影時の“ぶれ”を定量的に測定・解析。
もちろん、あらゆる被験者(性別・年齢・カメラ経験等)で、レンズの種類、カメラの持ち方等の撮影条件を細かく変えて測定・解析しました。
その解析データから、手ぶれを補正するための必要条件を精査し、手ぶれ補正機構を構築していったのです。
そんな地道な作業を繰り返して、カラダ全体の大きくゆっくりとした揺れ(低周波)から、腕から手首にかけて発生する微振動(高周波)までの広範囲の“ぶれ”に対応した手ぶれ補正機構を開発しました。
いままで三脚やフラッシュが必要だった望遠やズームレンズによる撮影だけでなく、マクロ撮影においても手ぶれを大幅に抑えた手持ちによる撮影まで可能にしたのです。」 |